真剣に考えたよ!弁護士さんと一緒にいじめに関する授業
〇13日(火)5校時、鹿児島市から弁護士の野村麻緒子さんを講師に招き、いじめについての特別授業が行われました。
〇5・6年生が参加し、様々な角度から『いじめ問題』を真剣に考えました。
◆「いじめの論理」(心の面から)
①いじめはなぜ許されないのか
弁護士:「いじめは、いじめられる側に問題がある?」
児 童:「場合によっては、いじめられる側も悪い」との考えをもつ子どもも多数挙手。
弁護士:わたしたちは、一人一人性格もちがえば、考えもちがいます。知らず知らずのうちに、人に迷惑をかけたり、傷つけたりする。でも,それが人間なのです。だれもが、「いじめる側」「いじめられる側」になる。そう考えたら、いじめを許してよい理由はない。「いじめられる側」がいじめと感じたらいじめになる。
②「心のコップ」の話
(想像してください。)
弁護士:つらいこと、嫌なことがあると、いじめられた人の心のコップに水がたまる。いつしか、ほんの小さな悪口でも、そのコップがあふれ出してしまうことがある。
→あふれてしまうとは、「もうなにもかも嫌だ。」「この世にいたくない。」最悪の結末を招くかもしれません。→いじめる側は、意識していない場合も
③いじめる側の心のキズ
弁護士:「いじめた側は、傷つかないのでしょうか?」
児 童:「・・・」
弁護士:今は気づかないかもしれないが、いじめをすることで、いじめる側にも心に傷がつく。大人になってから気づくこともある。良心の呵責で苦しんでほしくない。あなたが大切。いじめをしないで。
(「いじめを見ている人」も、止められなかったことで苦しむことも。)
◆法的な側面から
④いじめ実例の紹介
〇法律について,「刑事的責任」「民事的責任」など具体的な場面や罪について、説明がありました。
◆身近な場面で想像してみよう
⑤ドラえもんの話
〇「ドラえもん」の人間関係から、お互いの立場を考えました。いじめの4層構造(いじめる子、同調する子、いじめられる子、傍観者)
弁護士:「のび太くんの心のコップの水をへらすことはできませんか?」
児 童:「ジャイアンがまずいじめをやめる。ジャイアンのお母さんに言う・・・。」
弁護士:「空気を変えることが大切。」
〇周りにいる人の行動がいじめの空気を変える大きな力になる。もし,いじめに気づいたら、自分が出来る範囲でやめるように声を上げる。それが難しいなら、いじめられている子に「だいじょうぶ?」「ちゃんと見ているよ!」など声をかけるだけでもいい。信頼できる大人に相談するでも良い。
◆まとめ(メッセージ)
♥【いじめている人へ】
〇今すぐいじめをやめてほしい。あなた自身のためにも。自分の中にある優しさに目を向けて。
♥【いじめられている人へ】
〇あなたは一人ではない。理解者・味方はたくさんいる。だれかに相談してほしい・
♥【見ている人へ】
〇自分の心の声に耳を傾けてみて。「いじめは良くない」と分かっているはず。思っているより、行動しよう。仲間を探して、いじめをなくすために力を合わせよう。
〇この後の6校時,各学級では「道徳」の授業に取り組み,改めて「いじめ」について考えを深めました。
〇真剣な表情で話を聞く子どもたちの横顔が印象的でした。各家庭でも是非話題にしていただき,心の学習を家庭学習でお願いします。
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